北欧では物価が高いので、3食自炊が基本。共働きの家庭も多く、平日はどうしたってバタバタと忙しいので、「料理はつくれているだけでよし!」と考えているひとが多いようです。

「ほうれん草のパンケーキ」は簡単につくれて、ペルニッレさんの子どもたちも大好きなメニュー。卵、小麦粉、オートミール、ほうれん草と、塩、こしょうをすべてミキサーに入れて混ぜたら、あとは焼くだけで完成。栄養バランスもいいので、夜ごはんをこれだけですますことも

定番メニューをとにかくリピート

 毎日の料理をなんとか乗り切るため、北欧の多くの家庭では、1週間分の献立をまとめて考えています。献立に悩まないように、月曜日はパスタの日、火曜日はお肉の日、水曜日は魚の日などと、ざっくりとメニューを決めている家庭も多いそう。

 ペルニッレさんは毎週日曜日の夜に、1週間分のメニューを考えて、ネットスーパーでオーダーしています。頼んだものは月曜日に自宅に届くようになっているそう。平日はピザ、トマトパスタ、タコス、魚とじゃがいも、ほうれん草のパンケーキなど、10食分の定番メニューを自分で決めていて、同じメニューをとにかくリピートしているのだとか。

「平日は忙しいから30分もあればつくれる料理がほとんど。定番メニューが10食あると、献立を考えるのもラクだし、毎日ローテーションすればちがうものが食卓に並ぶしね」とペルニッレさん。忙しい毎日の中、料理が効率よくできるように、北欧のひとたちもいろいろと工夫しているようです。

料理が楽しくなくなったら……

 料理は簡単なものでいい。無理をしなくていい。

 今ではわたしも心からそう思うようになりました。子どもが生まれて忙しくなってからは、頭で呪文のように唱えています。

 褒められたことじゃありませんが、みそ汁とごはんと買ってきたお惣菜だけの日があったり、テイクアウトのピザですませたり。同じメニューばかり食卓に並ぶなんていう日もよくあります。それでも、夫は何も文句を言いませんし、子どももパクパク食べてくれます。

 ところが、「これでいい」と思いながらも、そんな生活を続けているうちに、料理をすること自体楽しくなくなってしまったのです。

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