学校別に合格者の国公立大と私立大の内訳を見てみよう。トップの桜蔭は国公立大60人に対して私立大は135人、2位の暁星は国公立大13人に対して私立大73人、3位の白百合学園は国公立大5人に対して私立大81人だ。トップ30校のうち29校は私立大合格者のほうが多かった。
その理由は医学部の偏在にある。東京圏(東京、埼玉、千葉、神奈川)には国公立大の医学部は4校で、防衛医科大を加えても5校しかない。一方、私立大は16校あり、全私立大医学部31校の半数以上だ。首都圏で私立大医学部を目指す受験生が多いのも当然かもしれない。
(文/大学通信・大野香代子)
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