こんにちは。エディターのあっこです。私は子どもの小学校で読み聞かせ委員会の副委員長をしています。委員同士の交流会で読み聞かせをする機会があったのですが、みなさんから大好評だったのが今回ご紹介する絵本『かんぺきなこども』(ポプラ社)です。
なんでもできちゃう主人公ピエールは、勉強もよくでき、ふるまいやお行儀も完璧。
怒ることも騒ぐこともなかったのですが、ある事がきっかけで初めて駄々をこね、二度と駄々をこねないように修理に出されてしまう……というお話です。
猛省! 偉そうにしている大人にこそ読んでほしい
最初に読んだとき、とにかく反省しました。
一切困らせない良い子、そんな子どこにいる??
偉そうに「駄々をこねないように」と言える大人はどこにいる??
恥ずかしさを感じるので、いきなり読み聞かせすることはおすすめしません(笑)
特に、
・失敗が許せない完璧主義タイプ
・できていないことを何度も注意してしまう
・子どもに指示を出すことが多い
そんな方はこっそりおひとりで読んでから、お子さまに読み聞かせすることを強く推奨します!
読み聞かせ委員に好評だった理由を聞いてみると
「めちゃくちゃ響きました!」
「これは大人や先生にも読んでほしい」
といった声があがりました。
〈かんぺき〉でなくていいんだよ、大人だって〈かんぺき〉ではないんだから
と子どもたちに伝えられる内容なので、読み聞かせしたら安心すると思います。
訳者からのメッセージがいい!
カバーの折り込みに書かれている文章が刺さるんです!
親はたやすく子どもに「かんぺき」を求めてしまうことがあります。
けれども、その前に「そういう自分は、はたして〈かんぺき〉なのだろうか?」と胸に手を当てて考えてみる必要があるのかもしれません。
(カバーより引用)
優しく書いてくださっていますが、グサグサ刺さりました。
この絵本に出会ってから、心のキャパは確実に広くなったと思います。