中学受験の成功のカギを握るのが、志望校選びです。わが子が6年間過ごす学校ですから、入学後や将来まで見据えて慎重に選びたいもの。志望校選びにはさまざまな視点がありますが、大学合格実績はひとつの指標になります。首都圏の中高一貫校のさまざまなランキングを紹介します。中学受験の学校選びの参考としてもご活用ください。

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難関大合格率が6割は筑波大附属駒場

 大学合格実績と言っても、さまざまなデータがある。その中で注目したいのが合格率だ。これは各校の卒業生数を勘案して、合格率(合格者数÷卒業生数×100)を算出したものだ。合格者数だけでは、卒業生の多い学校が、どうしても上位にきてしまう。それが合格率順になると、合格者数順とは異なるランキングになる。

 表は「難関国立大」の合格率ランキングだ。これは2023年の首都圏各中高一貫校からの東京大、京都大、東京工業大、一橋大の合格者数合計を基に合格率を算出したものだ。

※表中の「国」は国立、「私」は私立、「公」は公立。2023年のデータ。合格者数は現役と浪人を合わせた人数。同じ合格率での順位の違いは、四捨五入前の小数第2位以下の数字の違いによる。データ協力/大学通信

※表中の「国」は国立、「私」は私立、「公」は公立。2023年のデータ。合格者数は現役と浪人を合わせた人数。同じ合格率での順位の違いは、四捨五入前の小数第2位以下の数字の違いによる。データ協力/大学通信

上位は男女別学校が強い

 トップは筑波大附駒場の60・6%だ。卒業生が160人と少なく、合格者のほとんどが東京大というのも特徴だ。2位は昨年6位から躍進した駒場東邦だ。難関大合格者数が前年比27人増の104人。合格率も11・3ポイントアップの45・4%。

 3位は東京大合格者42年連続トップの開成だ。開成は卒業生数が393人と多いが、43・8%の高率だ。ただ、前年は59・3%だったので大きくダウンした。難関大合格者数も172人で前年比68人減。

 4位は栄光学園の42・1%、5位は麻布と聖光学院の41・0%。上位は男子校が強い。女子校のトップは7位の桜蔭で37・7%。前年より合格率がアップしている。共学校トップは8位の渋谷教育学園幕張、9位の渋谷教育学園渋谷で高人気の同系列校が並んだ。

 近年、東京圏で人気が上昇したのが京都大だが、今年は一段落した。トップは麻布の14人だが、前年トップは開成の22人だったので人数が減少。2位は豊島岡女子学園の13人、3位は渋谷教育学園幕張12人、次いで駒場東邦と東京学芸大附が各11人で続く。

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大野香代子
大野香代子

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