子どものマネー教育への関心が高まっていますが、「金融」や「投資」について説明するのは、なかなか難しいと感じる人も多いのではないでしょうか? 子どもに「投資」の意味や目的をどう伝えたらよいか、ファイナンシャルプランナーの横山光昭さんに聞きました。小中学生向けの月刊ニュース雑誌「ジュニアエラ1月号」(朝日新聞出版)の特集「新しいお金の基本&使い方」から紹介します。
投資は「会社を応援」すること
――投資でお金が増えるのはナゼ?
横山光昭さん(以下、横山):将来的にお金(資本)を増やすために、今ある資本を「投じる」ことを「投資」というよ。例えば、A社の株を買う例を考えてみよう。A社はそのお金を使って、よりよい活動をしてもうけを出す。すると、そのもうけの一部が自分に戻ってくるというしくみだ。
実際には、自分が買った株の価格(株価)より高くなったときに売ることで、自分のお金を増やすことができる。一方、自分が買った株価より安いときに売った場合は、お金が減る、つまり損をしてしまう。
――ギャンブルとは何が違うの?
横山:増えるか減るかわからないというと、「こわい」「ギャンブルみたい」と思う人もいるかもしれない。確かに投資に夢中になりすぎて、大金を失ってしまう人もいるけれど、投資自体が悪いことではないんだ。投資の基本は、お金に余裕のある人が、自分が応援したいと思う会社の株などを買って応援することでもある。投資をする人のおかげで、会社は新しいチャレンジができ、社会の発展にもつながっていくんだよ。
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