人からの誘いを断る方法って、大きく2パターンあるよね。ひとつ目はくま美ちゃんがやっているように本当のことを伝えるパターン。そしてふたつ目が、ウソをつくパターン。ただ、ウソをつくパターンっていうのは時にリスクがあるよね。よしおの友だちは、先輩からの誘いを「仕事です」っていうウソをついて断ったんだけど、牛丼を食べていたら偶然その先輩と会ってめっちゃ怒られたことがあるんだって。
よしおは若いころ、先輩の誘いを断るためだけに琉球舞踊を習いだしたこともあるよ。わざわざお母さんの知り合いを紹介してもらってね。だけど実際には1回しか習いに行っていないんだよね。断る理由が欲しくて始めただけだから(笑)。
だから先輩たちの間でよしおは1年くらい琉球舞踊を習っていたことになっていたんだ。そのおかげで1年くらいは琉球舞踊を理由に誘いを断れていたんだけど、ある日「琉球舞踊やってみて」って言われちゃってね。結局バレたよ(苦笑)。
小学生のころ仮病で学校を休んだこともあるけど、そのときは本当におなかが痛くなっちゃってね。ウソつくとろくなことないなー、って実体験から学んだよ。もちろん、うまくウソがつければいいんだけど、くま美ちゃんに罪悪感を抱かせちゃうのは悲しいから、ウソをつく、怒る以外の方法で、友だちに気持ちを伝えられないか考えてみたよ。
■自分も誘って流れを変える!
くま美ちゃんとその友だちの関係は、友だちが誘ってくれることが多いのかな? そういうとき、友だちはどう思うのかなー、って考えたら、ちょっと寂しいのかも、って思ったんだ。自分ばっかり誘っているから、断られると余計に「なんで?なんで?」って意地になっちゃうのかな、って。
そこでよしおが提案するのが、くま美ちゃんから友だちのことを誘い返してみるって方法。例えば、友だちから誘われたときに「遊べない」って断るんじゃなくて、「本が読みたいから一緒にどう?」とか「一緒に図書館で過ごさない?」ってね。
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