また、否定はせずとも褒める方法もありますが、私は褒める=「よくできました」というのは上から目線みたいで好きじゃなくて。その代わり、「すごいね~!」と全力で驚きます。私が驚きのあまり椅子から転げ落ちたりするので、Sayaも「次はどんな絵を描いて驚かせよう?」ってワクワクしちゃうみたい。
塾や習い事は最小限 空白の時間を大切に
Sayaは読書が大好き。物語の世界に入りこんで、大声で笑ったり、涙を流したり。本のお話の続きを絵に描くこともあります。こんなふうに自由に空想する時間を大切にしてあげたいので、毎日習い事を詰め込んだりはしていません。
ただ一度だけ、Sayaを絵画教室に連れて行ったことがあります。そこではお手本通り、先生に言われた通りに絵を描いたのですが、帰り道、「これは私の絵じゃない、先生の絵」って、本当にがっかりしていました。
Sayaは絵がうまいと評価されたいわけではなく、自分で自由に創り出したいだけなんです。私もSayaを美大に入れたいとかアーティストにしたいと思っていませんし、Sayaが楽しめればいいんです。
そして現在のSayaの夢はピザ屋さん。Sayaが選んだ道なら何でも全力で応援してあげたいですね。
わが家の子育てのポイント
1)褒めるより驚く
「すごい!」と思ったら、驚くことでSayaへの共感を表します。Sayaも私が驚くと認められたと感じて、「また驚かせたい」と思うみたい。
2)読書の時間は最優先
本の世界に没入しているなら、ご飯の準備ができても話しかけないし、食事中に読書してもOK。読んだぺージを開いておいてもOKです。
3)先取り教育はしない
先取りよりも年齢に合った学びが大事。就学前なら読み書きより砂場遊びです。Sayaはひらがなも小学校入学後に学校で教えてもらいました。
(取材・文/阿部桃子)