克服できそうでなかなかしぶとい算数の「ケアレスミス」。注意力不足? それとも理解不足? モヤモヤする前に原因と対処法を把握して、得点への近道を探しましょう。スクールFC代表・花まるグループ常務取締役の松島伸浩先生に聞きました。現在発売中の「AERA with Kids 2023年夏号」(朝日新聞出版)から抜粋してご紹介します。
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ケアレスミスは原因を探すことが大事
「ケアレスミス」というと「数字の書き間違い」「問題文の読み飛ばし」のようなうっかりミスを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。親からすると「なぜこんなミスを!」「本当は〇点のはずなのにもったいない」と子どもについお小言をぶつけてしまい、しかも肝心な対策がわからず、「そのうち直るのでは」と放置してしまいがち。そもそもケアレスミスとはいったいどのようなミスを指すのでしょうか。
「ケアレスミスは不注意とかおっちょこちょいとか、子どもの性格や特性が原因のミスというよりも『何らかの学習不足が原因で起こる小さなミスの総称』ですね」
こう話すのは長年、中学受験指導をしているスクールFCの松島伸浩先生です。多くの親は子どものミスがすべてうっかりに見えるし、不注意につける薬はあるの?という気分になるのが常です。しかし松島先生によると「何らかの原因が確実にあって、対策をしていけばケアレスミスは減らせます。うっかりかどうかより、何が原因か、という視点を持つほうが大事」といいます。
「親御さんは勉強をずっと見ているわけではないし、ミスの原因を探そうにも探し方がわからないと思います。だからどのような原因があるのかをまず知ることから始めてみてください。原因が複雑に絡み合っている場合もありますが、一つずつ改善していけばいい。全体ではいい感じにミスが減っていると子どもに伝えながら、よくなったり戻ったりすることも含めて長い目で見てあげてほしいです」
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