小学2年生の息子と保育園年長の娘を持つ40代の父親。学童保育にいきたがらない息子の夏休みの過ごし方について悩んでいます。「論語パパ」こと中国文献学者の山口謠司先生が、「論語」から格言を選んで現代の親の悩みに答える本連載。今回の父親へのアドバイスはいかに。

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 私は有休を3日ほどしか取れませんし、妻は、毎日学童に持っていくお弁当作りが待っているので、すでに憂鬱な様子。息子をどうなだめればよいでしょうか? サマーキャンプなどに参加してくれれば、一気に日にちが稼げますが息子は内弁慶なため、親がいないと行きたがりません。

【論語パパが選んだ言葉は?】

・「君子は博(ひろ)く文に学びて、之(こ)れを約するに礼を以(も)ってす。亦(ま)た以って畔(そむ)かざる可(べ)し」(雍也第六)

・「楽しみ亦た其(そ)の中(うち)に在り」(述而第七)

【現代語訳】

・立派な人は広い教養を持たなければならない。幅広く勉強したことを集約するのに、礼すなわち正しい生活様式に基づいて実行していくならば、道にそむくことはないだろう。

・楽しみは、おのずとその中にある。

【解説】

 暑い日が続きます。年々、暑さは増し、気象庁と環境省が外出を控えるようにと警報を出すまで危険な状態になってしまいました。それは、都内も地方も同じです。息子さんのように「里帰り(家族旅行)する友達の家族がうらやましい」と思う人も多いかもしれませんが、この暑さが続くなら、かえって出歩かないほうがいいのではないかとさえ思ってしまいます。

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山口謠司
山口謠司

山口謠司(やまぐち・ようじ)/文献学者・中国学者。平成国際大学新学部設置準備室学術顧問。大東文化大学名誉教授。中国山東大学客員教授。1963年、長崎県生まれ。大東文化大学大学院、英ケンブリッジ大学東洋学部共同研究員などを経て、現職。NHK番組「チコちゃんに叱られる!」やラジオ番組での簡潔かつユーモラスな解説が人気を集める。2017年、著書『日本語を作った男 上田万年とその時代』で第29回和辻哲郎文化賞。『ステップアップ0歳音読』(さくら舎)『眠れなくなるほど面白い 図解論語』(日本文芸社)など著書多数。フランス人の妻と息子の3人家族

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