君がなんの競技をやっているのかわからないけど、「練習では誰にも負けない」ってことは、本番では後輩や仲間からのプレッシャーを感じているんじゃないかな。「いつも練習ではできるのに!」っていう自分からのプレッシャーも。もしもそうなら、そのプレッシャーをパワーに変えられたらいいよね。

 よしおがネタをやる前とか、テレビに出るときとかによくやっているのが、本番前に大きな声を出すこと。大きな声を出すと気持ちが吹っ切れるし、筋肉もほぐれる感じがするんだ。よしおのネタで「ピーヤ」とか「うぇ~い」っていうのがあるけど、それがまさに緊張をほぐす役割を担ってくれる。だからまずは大きい声でそれを言うようにしているよ!

 昔はその方法を習得していなくて、テレビの収録でも「いいところでピーヤを言おう、いいところでそんなの関係ねえ!をやろう……」って様子を見てしまって、結局何も言えずに終わることが何度もあった。いいかっこうをしようともしていたんだよね。

 プレッシャーを感じて失敗してしまうっていうのは、つまり「いいところを見せなきゃ!」とか「失敗しちゃいけない」って思うからだとよしおは思う。だから、大きい声を出して、一回その気持ちを振り払うんだ。そうすれば、様子見せずに最初から全力で自分の力を出せるようになるかもしれないね。声を出して笑ってみるのも手だと思うよ。笑うと前向きな気持ちになるし、心がやわらかくなる気がするんだ。

 プレッシャーを感じている場合、それを誰かにぶっちゃけてみるっていう方法もある。「俺さ、本番弱いんだよね」とか、まずは一番仲がいいチームメートとかに話してみるのはどうかな。そういうことを口に出すだけで、自分に対するハードルが下がる気がするんだ。弱さを見せる強さっていうのかな。部活では言えないからよしおのところにお悩み相談を送ってきてくれていると思うんだけど、仲間に話すだけでも変化が起きる気がするよ。

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