池田:進路だけでなく、この子は何に幸せを感じているのか、恋愛論でもなんでもいい、どの次元でもいいからもっとフランクに子どもたちの今の価値観に触れて、そういう考え方もあるのかと、柔軟に親が意見を取り入れていくことって結構重要な気がしますね。
矢萩:まさにそうですね。うまくいっていないご家庭の話を聞いていると、親子で合意形成ができていない以前に、ご両親の合意形成もできていなかったりします。父と母の幸福論が違うだけでなく、そこにおじいちゃんやおばあちゃんともズレがある。人の価値観は成長すれば変わるものですから、その都度コミュニケーションを取りながら、<いまここ>での家族の幸せとは何なのかという価値観を共有していくことが、今の時代にはとても大切な気がします。
(構成/教育エディター・江口祐子)
※対談で登場した、池田靖章さんと矢萩邦彦さんによるイベントが3月19日(日)、大阪であります(オンライン配信も)。これからの学校や学びの方向性を知るイベントで、教育者向けですが、保護者、学生も歓迎です。
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自分で考える力を鍛える 正解のない教室
矢萩 邦彦
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