事実は小説より奇なり。朝日新聞が報じたB級ニュースを、小中学生向けの月刊ニュースマガジン『ジュニアエラ』で、夕日新聞社としてピックアップ! 12月号からその一部を紹介する。
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●世界最高齢女性にオセロケーキ贈呈(2019年9月11日 福岡市)
9月15日の「老人の日」を前に、世界最高齢にギネス世界記録認定された福岡市の田中カ子さんを市長が訪れ、オセロ盤形の特大ケーキを贈った。
田中さんは1903年生まれの116歳。現在、老人ホームで暮らす。チョコレートとオセロが大好きで、毎日チョコを食べ、入居者たちとオセロを楽しんでいる。
贈られたケーキに載るオセロ盤や「石」はすべてチョコ。田中さんは早速、白の石を手に取り、市長と対局。鋭い指し手を見せた。最後は田中さんが石をほおばって対局は中断、勝負はお預けに。
明治、大正、昭和、平成、令和と五つの時代を生きてきた田中さん。今年達成した「世界一」の次の目標を尋ねられて、高らかに笑った。「もう死ぬ気がせん」
前向きに人生を楽しむことが長寿の秘訣かも。
●おんぼろバスが観光客に人気(2019年8月31日 香川県)
車体は潮風でサビだらけ。内側の壁紙はあちこちではがれている。瀬戸内海に浮かぶ高松市の女木島で、そんなおんぼろバスが人気を集めている。
女木島には桃太郎伝説で知られる鬼ケ島大洞窟があり、バスは港と大洞窟の間を往復している。
会社が所有する4台のバスのうち、見るからに古いそのバスは、1984年に新車で購入して以来、一度も塗装されていない。予算がないからだという。
そんなバスが、3年ほど前から人気になった。「現役で走っててビックリ」「レトロって次元じゃない」。SNS上には写真つきの投稿があふれる。
ただ、社内からは「みっともない」との声もあり、このまま走らせるか、現役引退か、社長の心は揺れている。
先日、サビをなるべく残す修理を依頼したそう。
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