【疑問(2)】
 どんな資格が自分に合うのかどうしたらわかりますか?(16歳女子)

【お答え】
 資格といっても難関国家資格から、民間企業がやっている何の保証もないものまで、ピンキリです。資格は、自分の希少性を高めるもので、それが価格(給与)に反映しなければ意味がないのです。

 そこで参考になるのが、ベストセラー『日本の給料&職業図鑑』(著者:給料BANK 宝島社刊)です。

 WEBプロデューサーやシステムエンジニアなどのIT系職業、弁護士・ 税理士・行政書士などの士業、コンサルティング系職業など、計8分類で職業をまとめてあり、医師に関しては、外科医、内科医、産婦人科医など、専門別に給与の違いがまとめられています。

 ゲーム攻略本のテイストで作られており、イラストが鎧を着た騎士だったり 、職業のひと言紹介がユーモラスだったり、友達と一緒に読んでも盛り上がること間違いなし。

 これによると、資格の花形である弁護士の平均給与は月64万円。年代別では、20代48万円、30代66万円、40代78万円。独立した場合は、弁護士会の会費負担が重く、最高で110万円かかるなど、厳しい現実まで書かれています。

「AERA with Kids 春号」では、そのほかにも、「どうすれば出世できるの?」「税金は払わなきゃいけないの?」など、仕事やお金に関する質問に答えてもらっています。子どもの素朴な疑問に答えてくれる本は、読書の恰好の入口になるかもしれません。参考にしてみてください。

■答えてくれた人 土井英司さん
アマゾンの日本サイト立ち上げにも参画した本の目利き。書評家。出版コンサルティング会社エリエス・ブック・コンサルティング社長。世界でシリーズ1100万部を突破した『人生がときめく片づけの魔法』のプロデューサーでもある。

AERA with Kids (アエラ ウィズ キッズ) 2019年 春号 [雑誌]

AERA with Kids (アエラ ウィズ キッズ) 2019年 春号 [雑誌]
著者 開く閉じる
AERA編集部
AERA編集部

1 2