「いろんな人の言葉がよしおの”謙虚”を育ててくれたよ!」(撮影/松永卓也=写真部)
「いろんな人の言葉がよしおの”謙虚”を育ててくれたよ!」(撮影/松永卓也=写真部)

 芸人になってテレビに出るようになってから、「ネタがワンパターンだ」とか、「面白くないよ」とか、よしおはいろんな人にいろんなことを言われた。そんな言葉にムカついて突っぱねていた時期もあったんだけど、突っぱねても何にもならなかった。

 だけど、人から言われた言葉に少しずつ耳を傾けるようになって、「じゃあ自分はどうする?」って考えて向き合ったら、新しいギャグが生まれたんだ。新しいことを求められるのは大変だったし、ムカついたりへこんだりもしたけど、いろんな人の言葉がなかったら新しいギャグは生まれなかったんだな、って思ったよ。

「相手に興味を持つこと」も、大切にしていることの一つ。謙虚な行動に、「人のアドバイスを聞く」っていうのがあるのかな、ってよしおは考えるんだけど、人のアドバイスを聞くって、その人に興味がないとなかなか難しいと思うんだ。新しいギャグが生まれた話も、よしおが最初から相手に興味を持って話を聞けていたら、違ったのかなー、って思う。

 最初に、「後輩には威張っちゃうから先輩といるようにした」ってエピソードを話したけど、本来は年上でも年下でも、立場が上でも下でも、どんな相手にも威張るのはよくないよね。「相手に興味を持つ」っていうのは、立場とか年齢とか関係なくできたらいいな、って思っているよ。

■謙虚にも2種類ある

 今回「謙虚」について考えてみて、謙虚にも2種類あるんじゃないかな、って思ったんだ。それは、「積極的謙虚」と「消極的謙虚」。よしおが心がけている「感謝すること」「相手に興味を持つこと」は積極的謙虚に当てはまると思う。相手に対して気持ちいい感情でいられるし、何より相手に興味を持つことって自分の世界を広げてくれるからね。

 じゃあ「消極的謙虚」って何かというと、卑屈に近いのかな、って考えた。「自分なんかが……」って言って、自分の価値を下げてしまったり、いつも相手の顔色をうかがってしまったりすること。優香さんからの相談文を読んで気になったのが、優香さんの謙虚がこの「消極的謙虚」になってしまっているんじゃないかな、ってこと。

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