【タイプ(2)】心配させたくないウソ(心配度★★★)

 いじめを受けていたり、勉強についていけていなかったり……。とてもつらい状況にあるのに、「大丈夫!」「平気!」と答えてしまう。親に心配をかけたくないと我慢するウソ。このウソは、様子を聞いたときに返答につまる、表情が固くなる、目をそらすなどの様子の変化が感じとれるはず。逆に、やけにあっさり返答するときも疑う余地があります。でも、尋問は禁物。学校の先生や友達など、話の角度を変えながら、焦らず問題点をあぶり出していきましょう。親のあせりは、より子どもの態度を硬化させます。

【タイプ(3)】隠したいウソ(心配度★★★)

 実は友達をいじめている、友達のモノを盗んだ。それなのに「えっ? オレ知らない~」と言ってしまう。深刻な場面で、自分がやったことがバレないようにするための自己保身のウソです。このウソの背景には、孤独感や嫉妬心など、複雑な感情がからんでいるケースが多く見られるそう。なので、厳しい叱責は逆効果なのです。効果的なのは、親子での散歩やドライブなど、なにげない時間の共有。こんな時間を増やして子どもの心をほぐしながら、じょじょに本音を聞き出してみましょう。

【タイプ(4)】かまってほしいウソ(心配度★★)

「なんだかお腹が痛いの」「頭が痛いんだよ」などなど、弱者の立場をとるウソ。これくらいの年齢になると、親もつい目だけでなく心まで離しがちになりますが、満たされないものを感じている可能性があります。反抗しながらもまだちょっと甘えたい。揺れる年齢ならではのウソなのです。

【タイプ(5)】傷つけたくないウソ(心配度なし)

 お父さんが出張先で買ってきたお土産のマスコット人形。どう見ても「いらない……」のだけれど、そこでニッコリ「ありがとう、かわいいー!」。相手を気づかう、やさしいウソです。このウソは9歳前後からつけるようになります。相手に対する礼儀や感謝、場に合わせた振る舞いなど、社会的規範が備わってきた証拠。ある意味、大切なスキルなのです。

次のページへ6つ目のタイプは「盛りウソ」?
1 2 3