小中学生向けの月刊ニュースマガジン『ジュニアエラ』で連載中の「みんなみんな子どもだった」。今回は俳優の福士蒼汰さんの幼少時代の話を聞きました。カッコいいアクションシーンから胸キュンシーンまで、さまざまな役を演じる福士蒼汰さん。高校時代のあるスポーツとの出合いが福士さんに変化をもたらしたのだとか!?
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小中学校と人見知りで恥ずかしがり屋だったので、コミュニケーション能力はかなり低かったと思います。クラスの中心的人物となって活発に動くようなタイプでもなかったですし、目立つことも好きではありませんでした。
友達も小学4年から始めたミニバスケットの仲間たちが中学校でも部活で一緒だったので、彼らやクラスメートぐらいとしか話せなかったんです。
そんな自分がガラッと変わったのが高校時代。新入生歓迎会で見たダブルダッチ部の先輩たちのパフォーマンスがすごくカッコよくて、ダブルダッチ部に入部したんです。ダブルダッチは、向かい合う2人が回す2本の縄の中をアクロバティックな技を交えながら跳ぶ縄跳びのことで、難しい技を練習するのも楽しかったですし、文化祭やコンテストなどで技を披露したり、MCとしてパフォーマンスの司会進行をしたりして拍手をもらったり。この部活で人前に出て、自分を表現することの楽しさを知りました。そして性格も以前より社交的になり、積極的に話しかけることもだいぶできるようになったんです。新しいことに飛び込んで、挑戦してみると、自分の新しい変化に出合えるので、そのワクワク感が僕は好きです。
■みなさんへ
虫でも星でもなんでもいいので、自分の好きなことに没頭してみよう! 僕は勉強が好きでした。とくに英語です。先生に発音がいいねとほめられて、すごくうれしかったのが好きになったきっかけで、今も勉強を続けています。あと数学や物理。答えがはっきりしているのがいいんです。どんなことでもこれが好きという気持ちを大切にすることは、自分を認めることにつながって、それが自信になります。
※月刊ジュニアエラ 2018年8月号より