【新常識その3】
昔:午前も午後は一定時間机に向かわせる
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今:4年生までの午後勉強は親子遊びでもOK!
「夏休み中は1日が長いので、学習時間は午前、午後など、大きなくくりで分けて考えましょう」と坂本先生。午前中にある程度、学習時間を確保しておくのがベター。学校のある平日に1時間学習している子なら1時間半、30分の場合は1時間を目安に。
午前中に予定通り学習ができたら、疲れの出てくる午後はそれほど学習しなくてもいいと坂本先生は言います。夕方から夜にかけて学習するなら15分程度でかまいません。
「夜は座学でなく、将棋やかるたなど遊びを取り入れた学びを親子で楽しみましょう子どもがやりたそうであれば、読者やパズル感覚で取り組めるドリルもいいですね」
高学年であれば、午前中に1時間半やったら午後は夕方まで遊んで、夜は1時間程度の学習を目安に。
「集中してきちんと学習すれば、高学年でも1日2時間半で十分です」
【新常識その4】
昔:達成感の得やすい薄い問題集がいい
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今:見た目の薄さよりも解説の充実度に注目!
「短期間で終わらせることができるので達成感が得やすい」と、薄い問題集を選ぶことが良いという意見があります。もちろん、それはひとつの基準ですが、坂本先生は、それよりも解説の詳しさを重視して欲しいと説明します。
「学習には、問題を解いて、マル付けをして、できなかったものがあったら解説を読んで、また後日復習するという型があります。この型を実践していくのに必要なのが解説です。解説が詳しければ、子どもが読む時にも、親がサポートする際にも大きな助けになります」
こうした学習の型を教えておくと、子どもの気分が乗っている時には「解説を読んでみるか」ということになったり、子ども自身の意識が変わるきっかけになったりするかもしれません。
「問題集やドリルを選ぶ時はぜひ親子で一緒に書店まで足を運びましょう。文字の見やすさやデザインなど子どもが気に入ったものにすると、続けやすくなります」
「AERA with Kids夏号」(朝日新聞出版刊)では、その他にも坂本先生おすすめの効率的な漢字の覚え方も紹介。「漢字練習を嫌がる」「なかなか覚えない」というお子さんを持つ親御さんはぜひ参考にしてみてください。