話題になったニュースを子ども向けにやさしく解説してくれる、小中学生向けの月刊ニュースマガジン『ジュニアエラ』では、毎号、一つのスポーツを取り上げて、やっても見ても楽しくなるうんちく(深~い知識)を紹介。2月号は、東京五輪でも活躍が期待される「新体操」を取り上げたよ。

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【競技の内容】
 手具と呼ばれる道具を使い、13m四方のマットの上で音楽に合わせた演技を行って、技術や美しさ、芸術性を競う競技。ルーツは、バレエをもとにした「芸術体操」と考えられている。五輪では1984年のロサンゼルス大会(アメリカ)から個人総合が、96年のアトランタ大会(アメリカ)から5人による団体が、女子のみの種目として実施されている。

(1)英語では「リズム体操」

 新体操は英語では現在、「リズミック・ジムナスティクス」と呼ばれている。直訳すると「リズム体操」だ。しかし、日本では「リズム体操」が、以前から、音楽に合わせて子どもやお年寄りでも簡単にできる体操の名称として使われていた。そのため、この名は使われず、「新体操」として定着した。

(2)シューズのカカトがない!

 新体操のシューズはハーフシューズとも呼ばれ、足の前半分だけが覆われ、カカトの部分がなく、裸足になっている。新体操が美しさを競う競技で、倒立や転回などのアクロバティックな演技が禁止されていて、足を保護する必要がないからだといわれる。

(3)五輪でやらない種目もある!

 新体操には、使う手具によってリボン、クラブ、フープ、ボール、ロープの5種目がある。ただし、東京五輪では、個人総合はリボン、クラブ、フープ、ボールの4種目、団体は「ボール」と「フープ・クラブ」の2種目が実施され、ロープを使った種目はない。

(4)リボンの長さは6m

 リボンの長さは6mもあり、競技中に床についたり、絡まったりすると減点の対象になる。美しく動かすためには体力も必要なのだ。

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AERA編集部
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