『ねこは るすばん』


町田尚子/作 ほるぷ出版 1650円
人間が出かけた後、猫は昼寝でもしているのかと思いきや……。カフェに行ったり、バッティングセンターで息抜きしたり。みんなの知らない猫の世界へ。「表情もしぐさも愛らしさでいっぱい! 純粋に楽しめて、息抜きにピッタリの絵本です」(磯崎さん) 低学年から

『スモンスモン』
ソーニャ・ダノウスキ/作 
新本史斉/訳 岩波書店 1980円
ゴンゴン星にすむスモンスモンはトントンにのってロンロンの実をもぎに出かけます。オノマトペで名づけられた生き物たちが、知らない星で助け合って生きる物語。「奇妙だけど愛らしく、リズムも楽しい絵本。『なんじゃこれ?』なんて笑いながら、元気になれます」(磯崎さん) 低学年から

『どこちゃん』
鈴木のりたけ/作 PHP研究所 1320円
ページをめくると、リボンがついていたり、眠そうな目になっていたり……。どこちゃんの“どこが変わったか”を見つける間違い探し絵本。「家族でどこちゃんの顔を観察するうちに、お互いの顔もじっくり観察するようになったらいいな、なんて」(磯崎さん) 低学年から

『しつもんブック100』
ひとつだけ まほうをつかえるとしたら? どうしても できないことはある? 100の質問を集めた本。「考えたことがないような質問がいっぱいで、楽しめます。家族の意外な一面が見えたりして、コミュニケーションの道具としてもおすすめ」(磯崎さん) 低学年から

『おひめさまになったワニ』
ローラ・エイミー・シュリッツ/作
ブライアン・フロッカ/絵
中野怜奈/訳 福音館書店 1760円
 将来のためにと、勉強や運動、入浴の時間を詰め込まれているコーラ姫。うんざりした姫は、助けにきたワニに、自分になりすましてもらい……。「思わず大笑いしてしまうほど、ユーモアがあってスカッとする作品。毎日が忙しい子どもたちにぜひ」(兼森さん) 低学年から

『レッツとネコさん』
ひこ・田中/作 ヨシタケシンスケ/絵
講談社 1320円
5歳のレッツは、3歳の頃の自分を思い出して“子ども”だと思ったり、大人との言葉のズレに違和感を覚えたり。「子ども目線で描かれる物語が愉快だし、子どもたちに『そうそう!』とうなずきながら読んでもらえれば。ぜひ『レッツ』シリーズで楽しんで」(兼森さん) 低学年から

(取材・文/竹倉玲子)

※価格はすべて税込みです
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AERA with Kids (アエラ ウィズ キッズ) 2020年 冬号 [雑誌]

高濱正伸,宝槻泰伸,安浪京子

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竹倉玲子
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