「桜」の次は「卵」で疑惑 金と接待をめぐる農水大臣の問題から広がる関係者とは… (1/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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「桜」の次は「卵」で疑惑 金と接待をめぐる農水大臣の問題から広がる関係者とは…

中原一歩AERA
農水族の吉川氏(左)、西川氏以外にも疑惑は広がるのか注目されている (c)朝日新聞社

農水族の吉川氏(左)、西川氏以外にも疑惑は広がるのか注目されている (c)朝日新聞社

 鶏卵大手の前代表が政治家に現金を提供していたとされる疑惑。「桜」問題でも揺れる菅政権だが、むしろこの問題のほうに神経をとがらせているという。AERA2020年12月21日号の記事を紹介する。

【写真】安倍政権の「番人」と言われながら失脚した高級官僚はこの人

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【賄賂 わいろ】自分の利益になるようとりはからってもらうなど、不正な目的で贈る金品。袖の下。まいない。

 国語辞典を引けば、子どもでもそれがダメなことは分かる行為のはずだ。それが有権者の信任を得て当選した政治家であるならば、なおさらである。

■陳情や接待は茶飯事

 第4次安倍改造内閣で農林水産大臣だった吉川貴盛衆議院議員に対し、鶏卵生産・販売大手「アキタフーズ」(広島県福山市)前代表が現金計500万円を提供したとされる疑惑。吉川氏と同じく第2次安倍政権で農水大臣、そして、安倍政権に続いて現菅政権でも内閣官房参与の要職にあった西川公也(こうや)前衆議院議員については、前代表からクルーズ船で接待を受けたのではないか、と取りざたされている。西川氏は8日、「一身上の都合」を理由に内閣官房参与を辞任した。

 この事件の背景には、アキタフーズを含む鶏卵業界では近年、鶏卵の取引価格が下落した際に、基準価格との差額を国が補填(ほてん)する「鶏卵生産者経営安定対策事業」の充実や、家畜をストレスのない状態で飼育する「アニマルウェルフェア(動物福祉)」の基準づくりの厳格化への対応が課題だったことがある。農水族の重鎮である吉川氏らに前代表は業界団体幹部として要望を繰り返していたという。

 ある農水関係者は、この業界でカネにまつわる不祥事が後を絶たない理由をこう説明する。

「農水省は他の省庁に比べると、旧態依然としたお堅い省庁で、その利権は複雑で多岐にわたる。権力という意味では、政権中枢からは離れている農水大臣にそれほどの力はないが、いわゆる農水関係者に対しては、“お大臣様”と言えば絶大な力を持っている。政治家への陳情や接待は日常茶飯事。何しろ田舎では選挙の時には農水関係者の票が大票田になるので、政治家も無視はできない。お互いに利害関係が一致しているのです」


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