話題になったニュースを子ども向けにやさしく解説してくれている、小中学生向けの月刊ニュースマガジン『ジュニアエラ』では、毎号、一つのスポーツを取り上げて、やっても見ても楽しくなるうんちく(深~い知識)を紹介。9月号は、水球を取り上げたよ。

棚村克行選手
棚村克行選手

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【競技の内容】
プール内につくられたコートで、2チームがボールを奪い合い、ゴールに投げ入れて得点を競う球技。コートのサイズは縦30m、横20mで、1チームの選手の人数は7人。試合時間は1ピリオド8分間の4ピリオド制。五輪では、男子は1900年のパリ大会(フランス)から、女子は2000年のシドニー大会(オーストラリア)から行われている。

【水球のうんちく6連発!】

(1)英語では「ウォーター・ポロ」

 水球は英語で「ウォーター・ポロ」という。「ポロ」とは、馬に乗りスティックを使って球を奪い合い、相手のゴールに入れて得点を競う、イギリス伝統の競技だ。19世紀半ばにイギリスで、樽にまたがって水上の球を奪い合う競技が始まり、「ウォーター・ポロ」と呼ばれた。これが水球のルーツの一つなのだ。

(2)水球に似た競技は日本にもあった!

 日本に水球が入ってきたのは20世紀初めだが、それ以前にも、「打球戯」というよく似た競技が行われていた。紅白に分かれたチームが、水に浮いた紅白2色のたくさんの球から自分のチームの色の球を選び、船上に設置されたゴール(球門)に入れる、運動会の玉入れのような競技だ。

(3)相手をつかんでも押さえつけてもOK

 水球は、水中で手を使って行うサッカーのような競技だが、ルールではサッカーよりも激しいプレーが認められており、「水中の格闘技」ともいわれる。ボールを持っている選手をつかんでも、押さえつけてもOKで、水面下でヒジ打ちしたり蹴ったりすることもあるのだ。

(4)水中で足を回転させてジャンプ!

 水球のプールは水深2m以上もあり、競技中、選手はずっと足を動かして泳いでいなければならない。それどころか、足をプロペラのように回して跳び上がり、シュートすることもあるのだ。

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AERA編集部
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