香川銀行がネット上で開設しているセルフうどん支店の「超金利トッピング定期預金」は預入金額100万円まで0.27%(1年・以下同)、それ以上の金額は0.2%の金利が適用される。清水銀行清水みなとインターネット支店の定期預金は0.26%だ。

 島根銀行のインターネット定期「ネットプラス」は0.25%の金利、預入金額の上限はない。高知銀行よさこいおきゃく支店は100万円まで0.2%とやや低めだが、それでもメガバンクの20倍だ。

「地銀の定期預金を利用する際に注意したいのは、満期を迎えて解約するときのこと。普通預金に移したうえで他行のATMで引き出すと手数料がかかりますし、1回当たりの出金可能額にも制限があります」(丸山さん)

 よく考えて引き出さないとせっかくの利息が台無しになりかねない。数はかなり限られているが、それぞれの地銀は東京をはじめとする県外にも店舗を構えている。比較的アクセスしやすい店舗があるかどうかを確認してから預けることを勧める。

 引き出し時の手間まで考えるのが面倒なら、住信SBIネット銀行の3カ月定期に注目。適用金利は0.3%だが、これを年利換算すると0.075%だ。3カ月で解約してしまえば0.075%のままだが、この3カ月定期に繰り返し預ければ、結局は1年で0.3%の金利が得られる計算になる。引き出しは全国のコンビニATМ、ゆうちょ銀行、イオン銀行などで月2回まで手数料無料だ。(ジャーナリスト・大西洋平、編集部・中島晶子)

AERA 2019年2月25日号

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中島晶子

中島晶子

ニュース週刊誌「AERA」編集者。アエラ増刊「AERA Money」も担当。投資信託、株、外貨、住宅ローン、保険、税金などマネー関連記事を20年以上編集。NISA、iDeCoは制度開始当初から取材。月刊マネー誌編集部を経て現職

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