爆発物飛び交う異常事態の米中間選挙 それでもメディアが慎重な理由 (1/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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爆発物飛び交う異常事態の米中間選挙 それでもメディアが慎重な理由

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山本大輔AERA#ドナルド・トランプ
主なテレビ、サイトの議席予測(AERA 2018年11月5日より、写真:(c)朝日新聞社)

主なテレビ、サイトの議席予測(AERA 2018年11月5日より、写真:(c)朝日新聞社)

果たして結果は?(AERA 2018年11月5日号より)

果たして結果は?(AERA 2018年11月5日号より)

 11月6日の中間選挙に向け、米国の社会分断が過激化している。メディアの情勢予測は下院で民主党有利。それがさらにトランプ陣営を奮い立たせる。

 【図】果たして結果はどうなるのか?

*  *  *
 10月24日午前10時、米ニューヨーク・マンハッタンにあるCNNの支局に緊張が走った。建物から避難する人たちの元へ警察車両が次々と到着し、辺りは閉鎖された。パイプ爆弾と白い粉入りの小包が届いたからだ。宛名は、米中央情報局(CIA)のブレナン元長官。CNNとの雇用関係はないが、同社の番組にたびたび出演していた。

 中間選挙を2週間後に控え、爆発物郵送事件が続発している。10月22日、著名投資家でリベラル派献金者としても知られるジョージ・ソロス氏の自宅に爆発物の装置が入った郵送物が届いたのを最初に、23日にはヒラリー・クリントン元国務長官宛て、24日はCNNとは別にオバマ前大統領や民主党のマキシン・ウォーターズ下院議員宛ての小包が見つかった。

 ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事やオバマ政権下で初の黒人司法長官となったエリック・ホルダー氏も対象となった。標的の共通点は、トランプ批判の急先鋒(きゅうせんぽう)たちで多くが民主党員だということ。トランプ大統領が実名をあげて批判返しを続けてきた対象者たちだ。

「中間選挙は2016年の大統領選と同様に米国を分断、分裂させるだろう」

 政治サイト「Cook Political Report(CPR)」が公式ツイッターでそう警告するほど、中間選挙を舞台とした米国社会の分断が深刻化、過激化している。共和党内からも今回の爆弾事件は「国内テロ未遂」(マコネル上院院内総務)などと批判が相次ぐほど危機感は高まっている。

 背景には、トランプ大統領の与党共和党が下院選挙で劣勢に立たされている現状がある。反トランプのCNNも、親トランプのテレビ局FOXニュースも、CPRなどの中立的な政治サイトも、中間選挙の現時点の情勢予測について、下院は民主党が過半数奪取、上院は共和党が過半数維持という見方で一致している。


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