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「潜伏キリシタン関連遺産」は中学入試問題に必ず出る? 抑えておきたいポイント

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大浦天主堂は国宝にも指定されている(撮影/岸本絢)

大浦天主堂は国宝にも指定されている(撮影/岸本絢)

 6月30日に世界遺産登録が決まった、長崎・天草の「潜伏キリシタン関連遺産」。新・世界遺産は、夏の旅行先だけでなく、入試問題でも重要なポイントになるってご存じでしたか? 『AERA with Kids 夏号』(朝日新聞出版)では、SS-1副代表、社会科講師の馬屋原吉博先生のガイドのもと、読者親子が現地を一足早く訪れています。 「潜伏キリシタン関連遺産」の、特に中学受験生が抑えておきたい社会のツボを馬屋原先生に伺いました。

*  *  *
――「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が世界文化遺産に決定しましたね。

 そうですね。私たちが大浦天主堂に訪れたのは、今年の4月。まだ正式に登録は決まっていませんでしたが、地元の方たちの期待感はありましたよね。世界遺産が追加されると、中学入試もそれに関連する問題は必ず出題されますから、受験生は要チェックでしょう。

――中学入試作成者は、世界遺産が好きなんですか?

 いや、好きというより、出題のきっかけに使いやすいんですよね。最近は思考系の問題が好まれますから、いわゆる「変わった聞き方」をする問題が増えている。例えば、今回の例でいうと、大浦天主堂は何県にありますか?というストレートな問題はまずでない。それよりも、「潜伏キリシタン関連遺産が世界文化遺産に登録されました。それでは、そもそもその頃のキリスト教信者はなぜ潜伏する必要があったのか、幕府はなぜキリスト教を取り締まる必要があったのか」、ということを聞いてくることが多いでしょう。

――歴史的背景ですね。なかなか難しそうですが。

 いえ、江戸幕府がキリスト教を禁じた理由「神の前で平等であると説くキリスト教の教えが幕府の身分制度に合わない」「キリスト教を広めようとするヨーロッパの国々に支配されるのを怖れた」などの答えは、歴史の授業で一般的に扱われる知識です。つまり、「変わった聞き方をしながら、実際は基礎的な知識を問う」。これは今の社会の入試問題のトレンドかもしれません。

――他には、どんな問題が予想されますか?

 最近は資料や写真を見せながら考えさせる問題も多いので、たとえば、長崎の地図を見せながら、「江戸幕府の目を逃れてキリストを信仰しようとした人々が長崎に多くいたのはなぜか、地図を見て分かることを答えなさい」という問題が出てくるかもしれません。地理で学ぶ「長崎県は47都道府県の中でもっとも島が多い県である」という知識を思い出せれば、「離島が多い=隠れやすい」と答えられるかと思います。


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