高卒求人バブル到来、売り手市場のうちに (2/4) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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高卒求人バブル到来、売り手市場のうちに

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澤田晃宏AERA#就活
今年4月に入社し、インフォメーションに配属された東武百貨店の新卒社員。同社は高卒採用を昨年再開すると同時に、一般職から総合職に転換する制度もつくった(撮影/伊ケ崎忍)

今年4月に入社し、インフォメーションに配属された東武百貨店の新卒社員。同社は高卒採用を昨年再開すると同時に、一般職から総合職に転換する制度もつくった(撮影/伊ケ崎忍)

 企業の思惑はどうなのか。

 セルフ式うどん店「丸亀製麺」を展開するトリドールホールディングス(神戸市)は16年卒から高卒採用を開始した。25年までに世界6千店舗体制の実現を目指し、人材の確保は重要な課題だ。今年は130人の採用を目指している。

「16年に初めて高卒社員を4人採用した。非常に優秀だったため、17年は108人を採用。高卒社員は入社後4年間、会社としてケアのしやすい大都市部の店舗で勤務し、その後は大卒・高卒の差はなく、適性を見て本社・本部での業務に携わることもありえます」(採用担当者)

 東武百貨店(豊島区)は昨年、高卒採用を15年ぶりに再開し、27人を採用した。今年も大卒採用とは別に同程度の高校生を採用予定だ。人財部の永椎香織主任はこう話す。

「社員の平均年齢が45歳になるなか、若返りを図る狙いがある。若い人の意見を取り入れ、売り場に生かしていきたい」

 また、匿名を条件に複数の人事担当者が明らかにしたのが、採用コストの抑制メリットだ。高校生の採用はすべてハローワーク、学校を通さなければならず、学生自身と接点を持つ機会が少ないというデメリットはある。だが、その分、求人広告費などがかからない。高校生は原則1人1社しか応募できず、それも自己応募ではなく学校推薦という形になるため、内定辞退もない。高校生の就職は7月の求人情報の公開後、会社見学などを経て、9月に学校を通して応募書類を発送し、選考がある。内定が取れなかった場合は、他の複数の企業に応募が可能となるが、「最初の応募で内定率が低いところでも6割。就職に強い高校だと7~8割は就職先が決まる」(都立高校管理職)。


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