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【ニッポンの課長】帝人フロンティア「地に足つけ虹を延ばす」

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帝人フロンティア3回の変化、自然へ導き帝人フロンティア繊維資材第一部 東京キャンバス資材課 課長 野田賢一(49)撮影/門間新弥

帝人フロンティア
3回の変化、自然へ導き

帝人フロンティア繊維資材第一部 東京キャンバス資材課 課長 野田賢一(49)
撮影/門間新弥

 アエラにて好評連載中の「ニッポンの課長」。

 現場を駆けずりまわって、マネジメントもやる。部下と上司の間に立って、仕事をやりとげる。それが「課長」だ。

 あの企業の課長はどんな現場で、何に取り組んでいるのか。彼らの現場を取材をした。

 今回は帝人フロンティアの「ニッポンの課長」を紹介する。

【ニッポンの課長フォトギャラリーはこちら】

*  *  *
■帝人フロンティア 繊維資材第一部 東京キャンバス資材課 課長 野田賢一(49)

 よく晴れた秋の日。東京都江東区にある東京臨海広域防災公園に、巨大な「人工の虹」が現れた。帝人フロンティアが開発した大型仮設テント「エアロシェルター」だ。約137平方メートルで約65キロ(ミドルサイズ)ある重みを、発電機と送風機各1台と、テントを留める数本のペグでカバーする。設営にかかる時間は30分ほどだ。

 野田賢一は23年間テント事業に携わり、市場拡大に努めてきた。主力製品は、商業施設や住宅などで日よけ・雨よけ用に使う「装飾テント」。エアロシェルターもその一つで、災害時や屋外イベントなどで使われている。国内販売シェア首位を保つ理由は、屋外で使用できる強度と、色や性能が違う250種類ほどを取りそろえていること。全て国内生産し、受注後すぐに出荷できるよう、常に全種類の在庫を用意している。

 愛知県出身で、甲南大学経営学部卒業後の1990年に入社。2013年7月に現職に就いた。管理職としての役目に重きを置きつつ、プレーヤーとしても営業の新規開拓を続けている。

 取引先の信用を得るには知識だけではなく、実際に商品が使われている現場を知ることが大切だと考える。

「部下には、業界の中で誰にも負けないプロになるようにと言っています」
 今年、超小型電気自動車「リモノ」のボディーが布製になるという情報を知り、部下に即電話をするよう指示。採用につなげた。

 休日は庭掃除をしたり、近くの公園や川沿いを妻と一緒にウォーキングしたりする。「長く単身赴任していたので、その埋め合わせです」と話す顔はどこか、照れくさそうだ。
 テント業界も国内市場は縮小傾向にある。

「新しい分野へのチャレンジは必須。テントの海外販売はほぼない状況なので、今後何とか売っていきたいですね」

 挑戦の虹は、国境の向こうへと延びていく。
 (文中敬称略)

 (編集部・小野ヒデコ)

AERA 2016年11月28日号


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