フェリシティ・ジョーンズ(右)は、いま最も注目される英国新鋭女優。映画「インフェルノ」は、10月28日(金)日米同時公開! 配給はソニー・ピクチャーズ
フェリシティ・ジョーンズ(右)は、いま最も注目される英国新鋭女優。映画「インフェルノ」は、10月28日(金)日米同時公開! 配給はソニー・ピクチャーズ

『ダ・ヴィンチ・コード』の映画化第3弾「インフェルノ」。ヒロインを演じるのは、いま最も旬な英国新鋭女優。今回イメージを変えアクションにも取り組んだ、その思いは。

「イタリアのフィレンツェからベニスに向かう汽車の中で撮影したの。たった1時間半という限られた時間の中で、スピードとエネルギーを必要としたけれど、すごく楽しかった。仕事で魅力的な場所に行けるのは、この職業の魅力だわ。ロケでの仕事は大好きなの」

 と語るのはフェリシティ・ジョーンズ。「博士と彼女のセオリー」(2014年)でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされ一躍脚光を浴びた。

 新作は「インフェルノ」。ダン・ブラウンのベストセラー『ダ・ヴィンチ・コード』の映画化シリーズの第3弾にあたる。10年前に1作目が公開されたときは、ダ・ヴィンチ関連の地を回るツアーも企画されるほど大ヒットとなり、歴史ミステリー映画ブームの火付け役となった。

●冒険をしているよう

「このシリーズは楽しいアクション映画であると同時に、文学的な面もある。原作は多くの人を魅了したけれど、新作はダンテについての難しい講義を聞いているという感じは全然なくて、冒険をしているような感じなの。同時にイタリアの文学史について学ぶことも多いし」

 ここで彼女が演じるのは若き女医シエナ・ブルックスだ。トム・ハンクス演じるラングドン教授の危機を、知性と行動力で救い支えるヒロイン。

「まずは彼女の生い立ちなどを考えた。とても速く話す女性ではないかしらと思った。話しながら同時にいろんなことを考えている人。かなり率直で、思ったことをはっきり言い、てきぱきとした動作で、歩き方も早足、そんな女性にしたいと思った。ただシエナを、ラングドンが目的を達成するためだけにいる存在にはしたくなかったの。彼女自身にも目的があり、動機があり、物語があり、と考えたかった。ロン・ハワード監督も同様の考えで、ラングドンと同格の存在として描こうとしていた」

 ところでラングドン役は3度目というトム・ハンクスとの共演の感想は?

次のページ