ライバル偵察のつもりがそのまま入社 慶應SFC卒業生 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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ライバル偵察のつもりがそのまま入社 慶應SFC卒業生

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じげん社長平尾丈(30)私立進学校出身で、同級生たちが「周囲にすすめられたから」というだけの理由で東大を目指す姿に違和感があった。「自分は高卒で就職しようと思っていたくらいでしたから」。リクルート入社後、25歳で同社関連会社の社長となり、2010年に独立した(撮影/今村拓馬)

じげん社長
平尾丈(30)

私立進学校出身で、同級生たちが「周囲にすすめられたから」というだけの理由で東大を目指す姿に違和感があった。「自分は高卒で就職しようと思っていたくらいでしたから」。リクルート入社後、25歳で同社関連会社の社長となり、2010年に独立した(撮影/今村拓馬)

 有名私立大学として名高い慶應義塾大学。その中でも特に慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)には、社会のリーダーとなるような面白い人材が多いようだ。

 SFC卒業生に共通する特徴が、その際だった行動力だ。リクルート出身で、ウェブ上で就職、結婚、住まい探しなどに関する意思決定支援サービスを運営する「じげん」社長の平尾丈(30)は環境情報学部在学中、「1万人の人に会う」を目標に、アポなしで会社を訪問したり、著名IT企業の社長のパーティーに潜入したりしたという。

 学生時代にはアイス屋、ゴミ回収などさまざまな事業にチャレンジ。飲食店のクーポン事業も手がけたが、業界ガリバーであるリクルートの「ホットペッパー」にはかなわなかった。

「どうやって成功しているんだろう、とライバルの実情を探るつもりでリクルートの就職面接に行ったんですが、1日で内定をいただいてしまって(笑)。そのまま入社しました」

 設立から23年たったSFC。その遺伝子は、慶應大全体にも影響を与えているのだろうか。

「SFCと三田はまったく別の空間ですね。学生の質の平均値は三田のほうが高い。SFCはバラつきが大きいですが、優秀な層は東大生にも負けない」

 と、総合政策学部出身で東洋経済オンライン編集長の佐々木紀彦(34)は言う。だが一方で、「SFCのレベルは確実に落ちてきていると思う」とも指摘する。

「かつてに比べ、いわゆる名物教授は少なくなったし、起業家が多いとは言っても、堀江貴文クラスのスーパービッグな起業家は出ていない。総合政策学部と言いながら、著名政治家もあまり出せていない。あと10年以内に小泉進次郎のようなスター政治家を出せなかったら、そこで終わりでしょう」

AERA 2013年7月29日号


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