イラスト/小田原ドラゴン
イラスト/小田原ドラゴン

 なぁに、戦場となって大きな被害を受けるのは、極東の日本と中国である、そして戦争は国内の引き締めにも使える、と。

 そう米国が判断したとき、「戦争なんてしないでくれ。日本を戦場にするなんてもってのほかだ」、そう日本政府は言えるだろうか。米軍基地からコロナが広がっているのは明らかなのに、それさえきちんと意見を言えない政府なのだ。この国が戦場と化し、たくさんの一般人が巻き込まれることが想定されても、米国にはなにも言えないに違いない。

 安倍さんの中国を挑発するような発言が許されるのはおかしい。あたしたちにとって、彼の悪政は迷惑だった。が、今回のことは度を越えている。もう、いいだろう? 今年こそ、彼から力を取り上げて欲しい。

室井佑月(むろい・ゆづき)/作家。1970年、青森県生まれ。「小説新潮」誌の「読者による性の小説」に入選し作家デビュー。テレビ・コメンテーターとしても活躍。「しがみつく女」をまとめた「この国は、変われないの?」(新日本出版社)が発売中

週刊朝日  2022年1月28日号

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室井佑月

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室井佑月(むろい・ゆづき)/作家。1970年、青森県生まれ。「小説新潮」誌の「読者による性の小説」に入選し作家デビュー。テレビ・コメンテーターとしても活躍。「しがみつく女」をまとめた「この国は、変われないの?」(新日本出版社)が発売中

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