東尾修が心配した投手は? 「技術を持つ者と足りない者の差が表れていた」 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

東尾修が心配した投手は? 「技術を持つ者と足りない者の差が表れていた」

連載「ときどきビーンボール」

このエントリーをはてなブックマークに追加
東尾修週刊朝日#東尾修
東尾修(ひがしお・おさむ)/1950年生まれ。69年に西鉄ライオンズに入団し、西武時代までライオンズのエースとして活躍。通算251勝247敗23セーブ。与死球165は歴代最多。西武監督時代(95~2001年)に2度リーグ優勝

東尾修(ひがしお・おさむ)/1950年生まれ。69年に西鉄ライオンズに入団し、西武時代までライオンズのエースとして活躍。通算251勝247敗23セーブ。与死球165は歴代最多。西武監督時代(95~2001年)に2度リーグ優勝

西武との練習試合、無観客のスタンドを背に力投する巨人先発の菅野=6月2日 (c)朝日新聞社

西武との練習試合、無観客のスタンドを背に力投する巨人先発の菅野=6月2日 (c)朝日新聞社

 西武ライオンズの元エースで監督経験もある東尾修氏は、再開された練習試合「巨人−西武戦」について語る。

【写真】無観客のスタンドを背に力投する巨人の菅野

*  *  *
 巨人は6月3日、主将の坂本勇人内野手と大城卓三捕手が新型コロナウイルスのPCR検査で陽性反応が出たと発表した。その報道を聞いた時、私だけでなく、皆さんも「6月19日の開幕は大丈夫なのか?」と頭をよぎったと思う。

 巨人は5月29日から31日に、感染歴を調べる抗体検査を希望者218人に実施し、坂本、大城を含む選手、スタッフ計4人に、感染後に回復したことを示す「IgG抗体」が検出されていたという。過去に感染したかどうかの一定の指標を確認した上で、慎重を期してPCR検査を受けたものだった。自覚症状はなかったというから、抗体検査を行っていなかったら、PCR検査は受けなかっただろう。その詳しい状況を聞いて、少しは安心できた。

 相手球団もいる。7月以降はファンの方々を球場に入れて試合を行う可能性もあるだろう。そういうことを考えると、「安全」を少しでも担保する方策は必要だ。開幕前に、全球団が抗体検査を行った上で、状況によりPCR検査を行うことにしてもいい。

 開幕後に「陽性」となった選手が出た時の対応は、ガイドラインに沿ったものになるだろうが、「誰が試合出場できず、誰だったら出場OKなのか」の基準があいまいだと、当該球団だけでなく、相手球団、リーグ、そしてファンの方々にも不安を与えてしまう。今一度、しっかりと議論してもらいたい。

 コロナにまつわる話はずっとしてきたので、少しは野球本来の話に話題を移したい。3月下旬以来の練習試合再開となった今月2日の巨人−西武戦(東京ドーム)をテレビで見た。この試合、技術を持つ者と足りない者の差が表れていた。巨人の開幕投手に決まっている菅野智之はさすがの投球だった。4回1失点で5奪三振。直球の走りも制球も問題なく、変化球もきっちり低めに行く。これだけボールを操れたら心配はない。ブルペンでの投げ込みと違い、投手の肩というものは、違うユニホームの打者との対戦で仕上がるもの。菅野は今のペースであと1試合、50~60球を投げれば十分に肩はできる。開幕へ向けて万全だ。


トップにもどる 週刊朝日記事一覧

続きを読む

おすすめの記事おすすめの記事
関連記事関連記事

あわせて読みたい あわせて読みたい