警視庁が池袋駅など周囲の防犯カメラを解析して男の犯行前と犯行後の足取りを追跡したところ、北島容疑者の関与が浮上した。警視庁では18日朝に任意同行を求め、殺人の容疑で事情を聴いていた。

 荒木さんは事件の当日の午後3時ごろ、同居する両親に「病院に行く」と告げて家を出たまま行方がわからなくなっていた。

 捜査関係者によると、北島容疑者の携帯電話を解析したところ、ツイッターの一部のやり取りが削除されていたという。さらに北島容疑者の自宅からは荒木さんの携帯電話も見つかったという。警視庁では荒木さん殺害に関わる証拠隠滅を図ったとみている。

 関係者によると、北島容疑者は大学で演劇部に所属。主演のほかに脚本や演出も担当していたという。

「きたじいと呼ばれていた。いじられるタイプで本人もそれに乗る感じだった。こんな大それたことをするような人間には見えなかった」(演劇部関係者)

 北島容疑者は何を語るのか。警視庁は引き続き、荒木さんとの接点や動機を追及する方針だ。(本誌・今井良)

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