北朝鮮・金正恩委員長の狙い 米中ロ日韓関係は波乱含み (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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北朝鮮・金正恩委員長の狙い 米中ロ日韓関係は波乱含み

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菅野朋子週刊朝日#北朝鮮
したたかな外交で存在感を示す金正恩委員長 (c)朝日新聞社

したたかな外交で存在感を示す金正恩委員長 (c)朝日新聞社

 核・ミサイル実験を繰り返していたのが一転、対話モードへ転換した北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長。中国、韓国、米国だけでなく、ロシアとも首脳会談を行い、積極外交に打って出ていた。各国の思惑と金委員長の狙いとは何か?

 まずは、6月30日、電撃ツーショットで世界を驚かせた米国との関係からみてみよう。

 北朝鮮は8月5日からの「米韓合同軍事演習」に反発し、7月25日と31日の2回、ミサイルを発射した。いずれも迎撃が困難な新型短距離弾道ミサイルと米韓は分析したが、トランプ大統領は、「問題ない」と一蹴。その直後の8月2日にも北朝鮮は短距離弾道ミサイルと思われる飛翔体を日本海に向けて再び発射。さらに発射の用意がある可能性も伝えられた(3日現在)。

 6月の米朝のツーショット以降、肝心の実務協議はまだ開かれていないものの、来年の大統領選挙で再選を狙うトランプ大統領にとって「朝鮮半島の平和維持」は今のところ有効なカードの一つ。裏を返せば、金委員長にとってはトランプ氏が米国の大統領であるうちに制裁緩和を引き出さなければならないことを意味している。次の米朝首脳会談開催の期限を今年末にしたのもこうした計算からだといわれている。

 一連のミサイルの発射は米国本土に到達する長距離ではなく短距離というのがポイント。韓国に圧力をかけつつも、トランプ大統領との会話は維持したい金委員長の意図が読み取れる。

 次に、その米国と貿易戦争を繰り広げている中国。

 中国と北朝鮮は昨年からこれまで5回の首脳会談を行い、今年6月には14年ぶりに中国の国家主席が平壌を訪れた。以前はあいさつもしないと金委員長をソデにしていた中国だが、北東アジアでの米国の力は削ぐ必要があり、金委員長の動きをコントロールしたいのが本音といったところか。

 今年4月にはロシアが初めて金委員長を招聘し、ロ朝首脳会談が開かれた。ロシアの狙いは、北朝鮮がエネルギーパイプラインを韓国まで延ばす大構想の重要な経由地であること、そして、北朝鮮にある豊富な地下資源といわれている。


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