■大場正明(映画評論家)


評価:★★★
19人の登場人物の配置が絶妙。結婚50周年を迎えた老夫婦や恋が芽生えようとする若い男女と対置するように、問題山積みの大人たちの迷走が浮き彫りにされる。人生につまずいたとき、どう立て直すべきか考えさせられる。

LiLiCo(映画コメンテーター)
評価:★★★
雰囲気は大好き! なにかが起こるよりも日常の一部を切り取って、覗き見気分で面白家族が楽しめます。これだけ大人の恋がとっちらかってると若者の素直な恋愛が素敵に見えます。困難を乗り越えたらそこには幸せが!

わたなべりんたろう(映画ライター)
評価:★★★★
原題の「家ではみんな良い感じ」の様子が崩れて真の姿が見えていく。認知症とピアノで弾き語られる音楽の使い方がアクセントになっている。ワンカットでの凝ったカメラワークなど随所に気付きづらい工夫あり。

(構成/長沢明[+code])

週刊朝日  2019年6月28日号