北原みのり「セクハラがわからないあなたへ」 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

北原みのり「セクハラがわからないあなたへ」

このエントリーをはてなブックマークに追加
北原みのり週刊朝日

北原みのり(きたはら・みのり)/1970年生まれ。作家、女性のためのセックスグッズショップ「ラブピースクラブ」代表

北原みのり(きたはら・みのり)/1970年生まれ。作家、女性のためのセックスグッズショップ「ラブピースクラブ」代表

「同じことをしても許される男とセクハラになる男がいる」…?残念ながら間違っていると思う(※写真はイメージ)

「同じことをしても許される男とセクハラになる男がいる」…?残念ながら間違っていると思う(※写真はイメージ)

 作家・北原みのり氏の週刊朝日連載「ニッポンスッポンポンNEO」。今回は、「セクハラ」について。

*  *  *
「どこからがセクハラなのかわからない」と言う人がいる。「同じことをしても許される男とセクハラになる男がいる」と言う人がいる。何がセクハラかわからないので女性社員とは話さない、という道を選ぶ人がいる。残念ながら、全て間違っていると思う。

 日本大学アメフト部の選手が、関西学院大学の選手に、試合の本筋と無関係に激しくタックルし怪我させたことが大きく報道されている。100キロの大男が、背後から突然激しくタックルした瞬間、相手の身体はぐにゃりとまがり、激しく地面に叩きつけられていた。たとえ厳つい防具をまとっていても、突然の背後からの力には抵抗できず、ただただ、倒されるだけなのだ。

 あの「卑怯さ」に、多くの人は素直に反応する。特にスポーツ関係者の動揺は激しく、「男らしく正々堂々としてほしい」「謝罪と原因追及を」と批判し、ニュース番組も、この問題にかなり時間を割いている。

 セクハラがわからない……と言って思考停止する人に、セクハラをどのように説明できるのだろうと常々考えていた。○○と言ったらアウト、○○と言えばセーフといった明確な線が引けるものでもなく、数値化できるものでもない。そのような考え方は加害者の発想であり、答えには永遠にたどりつけないだろう。


トップにもどる 週刊朝日記事一覧

続きを読む

関連記事関連記事

このエントリーをはてなブックマークに追加