津田大介「“ネコ”の手を借りて広がる仮想通貨」 (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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津田大介「“ネコ”の手を借りて広がる仮想通貨」

連載「ウェブの見方 紙の味方」

津田大介週刊朝日#津田大介
津田大介(つだ・だいすけ)/1973年生まれ。ジャーナリスト/メディア・アクティビスト。ウェブ上の政治メディア「ポリタス」編集長。ウェブを使った新しいジャーナリズムの実践者として知られる。主な著書に『ウェブで政治を動かす!』(朝日新書)

津田大介(つだ・だいすけ)/1973年生まれ。ジャーナリスト/メディア・アクティビスト。ウェブ上の政治メディア「ポリタス」編集長。ウェブを使った新しいジャーナリズムの実践者として知られる。主な著書に『ウェブで政治を動かす!』(朝日新書)

“仮想子猫”を取引するゲームってどんな仕組み?(※写真はイメージ)

“仮想子猫”を取引するゲームってどんな仕組み?(※写真はイメージ)

 もう一つ、このゲームがユニークなのは、仮想子猫や取引の情報を管理する中心的なサーバーや組織が存在しないという点だ。通常のゲームであれば、セキュリティーを高めたサーバーが情報を集中的に管理しているが、このゲームではイーサリアムのブロックチェーンに記録され、その信頼性はネットワーク全体で担保される。そのため、外部から改ざんすることは極めて難しく、たとえ開発会社が倒産したとしても、プレーヤーとネットワークが存在する限りゲームを継続してプレーすることができる。

 クリプト・キティーズの熱狂は、仮想子猫の取引で利益をあげようとする投機的な盛り上がりといった側面も否定できないが、ブロックチェーンの可能性を感じさせるものでもある。

 最近はビットコインの投機性や、ブロックチェーンを利用した企業独自の通貨発行で資金調達を行うICO(新規仮想通貨公開)ばかりが注目を集めているが、本来、こうした技術はゲームやアプリケーション内に決済機能ごと埋め込めるのが魅力。数年後、ビットコインに代表される仮想通貨が世界中に広まったきっかけは“ネコ”だったと言われる日が来るのかもしれない。

週刊朝日  2017年12月29日号


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津田大介

津田大介(つだ・だいすけ)/1973年生まれ。ジャーナリスト/メディア・アクティビスト。ウェブ上の政治メディア「ポリタス」編集長。ウェブを使った新しいジャーナリズムの実践者として知られる。主な著書に『情報戦争を生き抜く』(朝日新書)

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