

漫画家&TVウォッチャーのカトリーヌあやこ氏が、不倫をテーマにしたドラマ「フリンジマン~愛人の作り方教えます~」(テレビ東京系 土曜24:20~)をウォッチした。
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「愛人教授」(ラマン・プロフェッサー)の異名を持つ井伏(板尾創路)。最高同時愛人数11人という彼が、さえない男たちに愛人の作り方をレクチャーする。
ちなみに同じ土曜の夜、テレビ朝日では、東大卒童貞エリート(三浦春馬)が、どうしたらセックスに持ち込めるかを学ぶ「オトナ高校」というドラマを放送中。
不倫も童貞卒業もマニュアルが必要、そんな世の中でございます。
井伏いわく「愛人にするのは『好きな人』ではありません。『都合のいい女』です」。例えるならば、10分だけ会って帰っても文句を言わない女。いるのか、そんな女。今は都合のいい女でも、いずれきっと不倫男の家のドアの前に立ち、「来ちゃった」って言うはず。
しかし井伏は言う。「愛人関係は、割り切った大人の関係です。感情を捨てなければ任務は遂行できません。マシンになるのです!」。いい女だなとか、おっぱい大きいなとかそういう次元じゃない。そこまでして不倫をしなければならないという、もはや義務。「文春砲」で騒がれた皆さんに欠けていたのは、この覚悟。