サイトでは「コンセプトムービー」と称する動画も配信した。「ファンサイトの名称や動画のメッセージは、彼らの気持ち、アイデアが入り、決まりました」(大西清法律事務所)とのことだが、世界各国の街ゆく人の後ろ姿の映像に、「逃げよう。自分を縛りつけるものから」などと、どこか意味ありげな文が重ねられている。

 ジャニーズ事務所の事情に詳しい芸能ジャーナリストは、「ジャニーズ事務所にケンカを売っている感はあります。宣戦布告ともとれます」とみる。強気な姿勢には、「現在、芸能人の独立に関する問題に注目が集まっていることも追い風になりました」という。

 芸能評論家の三杉武氏は「事務所の規模も小さく、大手事務所のように代役の対応もできない。ドラマ出演などは厳しいのではないでしょうか」とし、しがらみの比較的少ない映画や舞台で活躍する可能性が高いと分析する。

「草彅さんはもともと演技の評価が高く、稲垣さんも悪役などで新境地を開いているので、活躍する場面は多いのでは。芸術家的な才能を持つ香取さんは、そういった分野での活躍もあるのではないでしょうか」

 新しい地図を手に、NEWSMAPとしてこぎ出した3人の前途に広がるのは、どんな海原か。

週刊朝日  2017年10月6日号