クマが女性職員を襲撃 “おそまつ”だった安全対策 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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クマが女性職員を襲撃 “おそまつ”だった安全対策

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斎藤さんが乗っていた車両。窓の中央を横切っていた安全バーが外れていた (c)朝日新聞社

斎藤さんが乗っていた車両。窓の中央を横切っていた安全バーが外れていた (c)朝日新聞社

 群馬サファリパーク(群馬県富岡市)で8月16日午後1時すぎ、職員の斎藤清美さん(46)が、一人で軽自動車を運転して園内を巡回中、窓から侵入したツキノワグマに左胸やわき腹をかまれた。斎藤さんは病院に運ばれたが、出血性ショックで亡くなった。

 20年以上勤めたベテランで、長く動物たちと接してきた。矢島久弥・同パークお客様本部長は「明るく、熱心で、真面目な人でした。旦那さんも同じ職場で、その悲しみようは見ていられないほどでした」と語る。

 斎藤さんを襲ったクマは、体長170センチ、体重120キロほどのオスだった。

 クマの生態に詳しい小池伸介・東京農工大学大学院准教授はこう話す。

「クマは基本的に臆病な動物で、積極的に人を襲うことはない。車に餌があると認識して近づいていったのではないか。繁殖期でもあるので、気が荒くなっていたのかもしれない」

 が、日本動物園水族館協会の岡田尚憲事務局長は「どのクマにも野生性はある。何世代もかけて家畜化されたネコなどとは全く違う。油断したらやられる」。日本ツキノワグマ研究所の米田一彦理事長も「今回のクマであれば、100キロ超の鉄製の檻を何㍍も引きずる力があるだろう」と、危険性を指摘する。


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