フジマキ氏「日本の財政再建は10周遅れ」 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

フジマキ氏「日本の財政再建は10周遅れ」

連載「虎穴に入らずんばフジマキに聞け」

このエントリーをはてなブックマークに追加
週刊朝日
今年度の予算を閣議決定した安倍晋三首相、甘利明経済再生相(左)、麻生太郎財務相(右) (c)朝日新聞社 

今年度の予算を閣議決定した安倍晋三首相、甘利明経済再生相(左)、麻生太郎財務相(右) (c)朝日新聞社 

“伝説のディーラー”と呼ばれモルガン銀行東京支店長などを務めた藤巻健史氏は、国会で議論されている、「基礎的財政収支(PB)の黒字化目標」では、日本の財政危機は変わらないという。

*  *  *
 一橋大学に入学し体育会スキー部に入った1カ月後、陸上インカレがあった。東大の検見川グラウンドで行われる駅伝なのだが、いくら雪の上ではないといってもスキー距離競技の全日本代表級の選手たちと一緒に走るのだから惨敗は必至だ。

 1年間の予備校生活で体力が全くなかったのにもかかわらず、一橋大Bチームの第3走者を仰せつかった私は、自らのみじめな姿を連想し、落ち込んだ。「一橋大Bチームは例年、他チームに何周も遅れ、ビリかブービー争いをする。あまりに可哀想なので、他校の女子学生が皆、応援してくれる。だから頑張れ」との先輩たちの言葉はなんら励ましにならなかった。

 ところが当日、JR新検見川駅で電車を降りた途端、青空がにわかに暗転、暴風雨並みの雷雨がやってきて、駅にとめ置かれた選手陣に競技中止の知らせが入った。天は私を見捨てなかった。ちなみに冬が近づいてきたので、私は水泳部に入ろうかと思ってスキー部を辞めた。へそ曲がりぶりは、当時からのようだ。

★   ★
 国会で財政再建の議論になると10人が10人、2020年度に基礎的財政収支(プライマリーバランス、PB)が黒字化できるかの追及をする。たしかに政府の国際公約がそうだから当然なのかもしれないが、私は違和感を覚える。政府は「PBの黒字化目標」を前面に出すことによって、「PBさえ黒字化すればもう安心」という印象を国民に植え付けているような気がするからだ。


トップにもどる 週刊朝日記事一覧

続きを読む

関連記事関連記事

このエントリーをはてなブックマークに追加
あわせて読みたい あわせて読みたい