ホリエモン「ぼくが宇宙をあきらめない理由」 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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ホリエモン「ぼくが宇宙をあきらめない理由」

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 ロケット打ち上げ市場へ参入した三菱重工と、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が2月28日、国産の「H2A23号機」を、種子島宇宙センターから打ち上げる。だが、宇宙市場は米国、ロシア、フランスに先んじられ苦戦中だ。それでも参入を目指すのは、ライブドア元社長の堀江貴文氏だ。

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 日本のITで成功した人たちに、私が「宇宙事業やってるから一緒に投資しない?」って言うと、ほぼ100%の人たちが怪訝そうに私の顔を覗きこむ。今でこそ数年間もロケットにお金をつぎ込んできたことが知れ渡ってきたし、ペイパルの創業者の一人イーロン・マスクやアマゾンのジェフ・ベゾス、そしてGoogleの創業者の2人も宇宙事業に興味があって実
際に投資もしていることを知って、気が触れたのか?的な感じはなくなってきたけど、皆やっぱり興味はほとんどないようだ。

 むしろリゾート地に別荘を買ったりワインやシャンパンの良し悪しを語ったり、IT業界のことに興味関心があるらしく、宇宙には見向きもしない感じである。これは結構、不思議なことで、私はインターネットに出会った時に世の中が変わると確信して、いても立ってもいられない状態になって後先考えずに会社を作ってインターネット事業に関わってきた。こんな便利なインフラを世界の人たちに使ってもらいたい。そんな一心であった。

 宇宙事業も同じで、こんなに小さな星にずっとへばり付くように生きている自分を客観視して、もっと大きな世界に飛躍していくべきなのではないか、それができていないのは宇宙に行くコストが高すぎるからだ。それを安くしなければならないという使命感に燃えている。

 同じく最近はAR(オーグメンテッドリアリティ、現実環境にコンピュータを用いて情報を付加提示する技術)/VR(バーチャルリアリティ、人工的に現実感を作り出す技術)が世界を変えることを確信して、そちら方面にも興味があるし、iPS細胞などをつかった再生医療にも興味がある。世の中を大きく便利に変える技術を広めることに興味関心があるのだ。

 イーロン・マスクやGoogleの創業者2人は以前、X Prize財団という、宇宙を始めとするいろいろな世の中を大きく変える新規事業チャレンジに賞金を出す団体の理事を務めていたこともあり、会ったことがある。

 私の英語が拙いこともあり、深くコミュニケーションをとるところまではいかなかったが、別に普段の生活や考えていることに大きな違いがあるわけではない。技術で理想の世界に変えていくという思いも共通している。もちろん自ら始めた事業で成功した資金があるからということもあるが、大胆に異分野の新規事業に投資をしていくスタイルは日本のIT起業家らにはあまりない傾向かもしれない。

 彼らは今でも私にとっては良きライバルであり、私も小型ロケットながら今年から来年にかけてはサブ・オービタル飛行、つまり高度100キロ以上に打ち上げられる能力を持つロケットを開発中である。

 大胆にコストダウンを実現しているので、彼らのロケットよりも、よりローコストで打ち上げることが可能になる予定である。

 そういう意味で私はライブドア事件のこともあって数年間を棒に振ってしまったのであるが、これからものすごい勢いで彼らをキャッチアップしていく予定である。

 世の中の環境も、それを後押しするかのようにシステムが整ってきていてラッキーだと思っている。

週刊朝日  2014年3月7日号


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