9月に任期満了を迎えるのは、民主、自民両党の党首だけではない。「元祖第三極」のみんなの党・渡辺喜美代表(60)の任期も9月末で満了となる。

 党規約によると、代表は党所属国会議員の投票で選出する。所属議員は衆院5、参院11の計16人。今のところ渡辺氏の対抗馬はいないが、もやもや感が漂っている。党関係者が明かす。

「党内での渡辺さんの評判が悪すぎる。若手議員が何かを調査しようとしても、渡辺さんが党のカネを出さないから、みんな身銭を切ることになる。とにかく偉そうで、『ありがとう』が言えない。人を使う器じゃないんですよ。支え続けてきた江田憲司幹事長(56)も困惑しています」

 みんなの党は、国政初挑戦となった2009年総選挙では比例で300万票、翌年の参院選では比例区で794万票を獲得。無党派層の受け皿として躍進した。

 次期総選挙ではすでに、選挙区で約60人の擁立を決めている。大阪の橋下徹市長(43)率いる「大阪維新の会」と近い関係であることも党の"ウリ"の一つだが、

「選挙が近いのに、維新とどう連携していくかは何も決まっていない。東西やブロックで分けて候補者を擁立するなど、やることはたくさんあるはずなのに、代表に聞いても『おれを信じろ』としか言わない。みんな、疑心暗鬼に陥っています」(別の党関係者)

※週刊朝日 2012年8月31日号