コロナ感染で記者に突然訪れた「無臭」の日々 納豆も生ニンニクも柔軟剤も…「におわない」という恐怖
朝、目覚めのコーヒーを口にしようとしたその一瞬、思考が停止した気がする。「香りがしない……」。筆者が新型コロナウイルスの症状を自覚した、最初の出来事である。翌日に検査を受けコロナ陽性と判明したが、10日間の自宅療養を終えた今も嗅覚は鈍い。突如として目の前に現れた「無臭の世界」。この世界から“におい”がなくなることがいかに怖いことか。発症当時の状況や療養の経過を記すことで振り返ってみたい。
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7/11