スマホって、目に入ってくると何も考えずに触ってしまうから「スマホを見えない場所に置こう!」って思い立った。それで、家に帰ったらスマホは玄関に置くようにしたんだ。そうすれば次に家を出るときまで目に入ることはないからね。玄関じゃなくても、自分の手の届かない場所に置くだけで見る機会はグッと減ったよ。

 Switchなら、ママに君が捜せない場所に置いてもらう、ってこともできるのかな? それが難しければYouTubeやSwitchのない環境に自分が行くということもできるかも。図書館とか公園とかね。「約束を守る強い気持ちを持つ」という目標とは少し違う方法かもしれないけど、「YouTubeやSwitchから少し離れる」っていう一時的な効果は期待できるかもしれないね。

 よしおが子どものころも、テレビとゲームがやめられなくて君と同じように時間が決められていたよ。テレビとゲームの時間を合わせて1日30分だったかな。だけど、時間いっぱい使わなければ次の日に持ち越せる、っていうルールがあったんだ。たとえば、今日テレビとゲームの時間が20分だったら30引く20で、次の日の10分持ち越せるんだ。そうすると、次の日は10足す30で40分できるっていうルール。

 それを、表を作って書き込んでいた。そうすると、不思議なことに今度は時間をためるのが楽しくなって、全くテレビを見なくなって、ゲームもしなくなったんだ。気づいたら1000分とかたまっていたよ。結局この1000分は使わずに終わったけどね(笑)。この方法が成功した理由は、クリアしたことを目に見える形に残していたからなのかな、って思う。

 お兄ちゃんと一緒の表だったんだけど、自分のところにクリアの証拠が残るのがうれしかったんだ。ただひとつ、落とし穴があった。手書きの表だったから、途中で終わっちゃってね……。その途端、ルールは崩壊。またテレビとゲームをやめなきゃいけないのにやっちゃう生活に戻ったよ(苦笑)。

NEXTそもそも、どうして時間が決められているのかな?
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