役になりきるといっても、自分が出てしまうのが芝居。ある意味、自身の性格に近い役柄であれば違和感なく演じられるだろう。

■CM「貯杉先生」は高評価

 また、西野の人柄でいうと肝が据わっていて、向上心も高い。

「Yahoo!ニュース オリジナル」(8月14日配信)で、「落ち込むことはほとんどない」と明かしていた西野。さらに、自身は厳しい道に行きたいタイプとも。壁にぶつかればそれはチャンスで、自分のことを試せる。そういうものがないと、道が開けていても「え、大丈夫?」と思ってしまうという。また、「ORICON NEWS」(8月25日配信)では、「20代のうちにいろいろ経験して苦労しておきたいと思う」「楽な方に流されないようにしよう、失敗するなら20代の今のうちだと思っている」と話していた。そんな、失敗を恐れない姿勢は、いつか殻を破ることにつながるだろう。

「実際、評判の良い役もあります。auの『意識高すぎ!高杉くん』シリーズのCMでは、神木隆之介演じる高校生をかわいさでメロメロにさせる『貯杉先生』を演じていますが、SNS上では『西野七瀬というよりも貯杉先生が好き』『貯杉先生が出てきてからのシリーズが面白い』など、好意的な声が多いんです。今後もこの良さが発揮できれば、演技ももっと評価もされると思います」(同)

 さらに、「西野の頑張りを認めている共演者もいる」と前出のテレビ情報誌は続ける。

「映画『鳩の撃退法』で共演した藤原竜也が、西野についてのコメントをWEBマガジンに寄せていましたが、『監督と話し合っている姿を目の当たりにして、七瀬ちゃんなりに一生懸命、役を成立させよう、この現場になじんでいこうという姿勢が感じられて、すごい頑張っている女優さんだなと思いました』と褒めていましたね。西野の場合、かわいらしいビジュアルは大きな強みですが、中身は少しサバサバしていて気の強い一面や前向きさもある。先輩俳優の演技を吸収しつつ、そんな人間性も生かして『このキャラは西野がピッタリ』という役に出会えれば、自身も一皮剥けて、より評価が上がるかもしれません」 

次のページ
「不安を持っていないと不安」