コビン:普段からできることはある?

津田:本屋さんに行くと視野が広がるよ。目当ての本だけでなく、目に留まった本もめくってみよう。雑誌を買ったら、興味のない記事も読んでみよう。そういう経験は、ネットではなかなかできないものだ。

 調べものをするときは、「ネット」と「本」と「人」の三つの情報源を常に確保しよう。世の中にはネットにも本にも書かれていないことがたくさんある。できるだけ現場に行き、人から直接、話を聞いてみよう。

【グーグルの「類似画像検索」の方法】

(1)パソコンで検索エンジン「グーグル」の画面を開き、「画像」をクリック。
(2)カメラのマーク(画像で検索)をクリック。
(3)画像をアップロードする(または画像のURLを貼り付ける)。
(4)類似の画像が表示される。

【記事の反応を調べる方法】
ツイッターなどで関心のある記事を発見したら、記事のURLをコピーする。

(1)スマホの場合、長押しするとコピーボタンが表示される
(2)コピーした記事のURLをツイッターの「検索欄」に貼り付ける。 ※やり方は詳しい人に聞こう。
(3)ツイッターでつぶやかれた記事の反応が表示される。

【豆知識】
<「少しだけ真実」「一部だけ切り取る」偽ニュースの手口>
 広まりやすい偽ニュースには、少しだけ真実が含まれていることが多い。真っ白なハンカチに一カ所だけ小さなゴミがついていたら、「全部、汚い」と騒ぎ立てるのと似ている。情報は切り取り方次第で正反対に見えることがある。そのような手口に注意しよう。例えば、一部を切り取ると暴力をふるっているように見える画像が、全体を見ると暴力から身を守ろうとしていることもある。

<偽ニュースを放置したら罰金最大65億円 ドイツ>
 ツイッターやフェイスブックなどSNSの運営会社は、情報発信を助けても、内容を作っているわけではないので、これまで偽ニュースの責任を問われることはなかった。しかし、影響があまりにも大きいため、アメリカやヨーロッパを中心に対策が進んでいる。ドイツでは違法な偽ニュースやヘイトスピーチを通報から24時間以内に削除できなかった場合、1件につき最大5千万ユーロ(約65億円)の罰金をSNSの運営会社に科す法律ができた。

※月刊ジュニアエラ 2017年12月号より

ジュニアエラ 2017年 12 月号 [雑誌]

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AERA dot.編集部
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