クラブ活動からオリンピックまで、規模もレベルもさまざまな舞台で、多くの人を夢中にさせるスポーツ。話題になったニュースを子ども向けにやさしく解説してくれている、小中学生向けの月刊ニュースマガジン『ジュニアエラ』では、毎号、一つの競技を取り上げて、やっても見ても楽しくなるうんちく(深~い知識)を紹介するよ。今回は野球。言葉に注目だ!

【うんちく(1)】
「バッター」を「打者」と訳したのは俳人・正岡子規

 明治時代の俳人・正岡子規は、学生時代、当時アメリカから日本に渡ったばかりの野球に夢中になった。野球の普及にも努め、「バッター」を「打者」、「ピッチャー」を「投手」などと訳した。「ベースボール」を「野球」と訳したのは、教育者の中馬庚。

【うんちく(2)】
「ショート」と呼ぶのは、打者との距離が「短い」場所にいたから

 九つあるポジションの一つ「ショート」は英語で「ショートストップ」といい、もともとは投手の近く、今より打者との距離が「短い」場所でボールを止めていたことから名づけられた。

 正岡子規はショートを「短遮」と訳したけれど、中馬庚(ちゅうまかのえ)が、戦場の遊撃隊のように機敏にさまざまな役割を果たすことから「遊撃手」と名づけた。

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AERA dot.編集部
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