【うんちく(3)】


左利き投手を「サウスポー」というのはなぜ?

 昼間に野球をすると、午後は太陽が南から西に傾き、打者の目に日の光が入って邪魔になることがあった。そこで、野球場をつくるとき、打者から投手への向きが東北東になるよう決められた。すると、投手の左手は南側にくる。そこで、左利き投手を「サウスポー」(「サウス」は「南」、「ポー」は「動物の脚」=「手」)と呼ぶようになった。

※アメリカ南部出身の選手に左利きが多かったからという説もあります。

【うんちく(4)】
アメリカとの戦争中、「ストライク」は「よし」だった

「ストライク」「アウト」など、英語のまま使われている野球用語は、第2次世界大戦の際に「敵性語」として禁止され、「ストライクワン」は「よし一本」、「アウト」は「ひけ」などと変えられた。

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競技の内容:9人ずつ2組が攻撃側と守備側に分かれ、守備側が投げたボールを攻撃側がバットで打つなどして得点を争う。
起源:1846年6月19日、アメリカ・ニューヨークの消防団が初めて試合を行った。この日は「ベースボール記念日」と呼ばれる。アメリカ北部で広がり、19世紀末の南北戦争をきっかけに南部にも広まった。日本には、1872年、現在の東京大学でアメリカ人教師のホーレス・ウィルソンが伝えた。

※月刊ジュニアエラ 2017年7月号より

ジュニアエラ 2017年 07 月号 [雑誌]

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AERA dot.編集部
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