新学期目前、入学やクラス替えなどで、あらたな保護者とのつき合いが始まるシーズンの到来です。でも、最近はママ友関係に悩むお母さんも増えている様子。そこで『AERA with Kids』春号に掲載中の、ママ友づきあいを円滑にするアドバイスをお教えします。アドバイザーは、小学校の校長を務めた経験を持つ、コミュニケーション研究家の尾塚理恵子さん。ストレスを感じるママ友を大きく5タイプに分けて、それぞれの特徴と上手なつきあい方を指南してくれました。「いるいる、こういうタイプ!」と盛り上がりながら、ぜひ参考にしてください。

【タイプ1】
その場を仕切りたがり、自分の意見をゴリゴリ押してくる「ボスママ」。これをリーダーと勘違いしてはいけません。

 ボスママは、一見するとリーダーのように思われがちですが、実はリーダーシップのない「目立ちたがり屋」なのです。本物のリーダーとは、みんなのために嫌な役を引き受けられる人。たとえば、担任の先生の対応に疑問を感じたときなど、保護者の意見を集約して先生に伝え、調整する。こういった面倒なことができるのがリーダーです。でも、ボスママは、大変なことがあるときは「あんたやって」と人にやらせようとします。そのくせ、人の上には立ちたいというやっかいな性質です。

 たてついたら怖いけれど、黙って言うとおりにするのもつらい。そんなときは、「あなたの言い分は理解しているよ」と相手を一度立ててから、「では、私たちの意見はどうかしら?」と提案してみましょう。真っ向から否定すると、かたくなになるのがこのタイプ。一度共感をしてから、話し合いが進む方向に意見を提案するのがコツです。

【タイプ2】
「空気を読めないママ」。天然、マイペースといってしまえば聞こえはいいけど、ほかの人の気持ちを考えない言動に、振り回されてしまうのです。

 こちらの都合も考えずに、受け取る側の元気を吸い取るような愚痴メールをしょっちゅう送りつける。クラスの役員決めのときに「うちは下の子が幼稚園なので役員はムリです。お子さんが一人の方が受けるのがいいんじゃないですか?」と、その場が凍りつくような発言を平気でしたり、「働いてるお母さんて、なんだかんだで係をやらないよね!」とワーキングママ批判を大声で繰り広げたり。

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AERA dot.編集部
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