小中学生向けの月刊ニュースマガジン『ジュニアエラ』で連載中の「大人の謎 ぶっちゃけ質問箱」。今回は「結婚」について。回答者はコラムニストの石原壮一郎さんです。

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【Q】お父さんもお母さんも、お互いに相手の悪口ばっかり言っています。そんなに嫌いな人となぜ結婚したの?(K子さん 鳥取県/10歳)

■悪口を言うのは相手を信頼しているから……かも

 大丈夫です。悪口を言っているからといって、相手が嫌いとは限りません。

 昔から言われていますが、「好き」の反対語は「嫌い」ではなく「無関心」です。悪口を言うのは、相手に関心がある証拠。好きだからこそ、いろんなことが気になったりもします。

 そして、遠慮なく悪口を言うのは、どれだけ言っても相手は自分を本当に嫌いにはならないし、自分も相手を心の底から嫌いにはならないという信頼感があるから。他人には、怖くて同じことはできません。

 とはいえ、うっかり加減を間違えて、憎しみがふくらみすぎてしまうことも、しばしばあります。そもそも、子どもにしてみれば、それぞれの親の悪口を交互に聞かされるのは、けっこう苦痛ですよね。

 そのへんも含めて、大人は子どもが思っているよりも、はるかに未熟でマヌケです。でも、いいところもけっこうあるので、上手に付き合ってあげてください。

※月刊ジュニアエラ 2017年2月号より

ジュニアエラ 2017年 02 月号 [雑誌]

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AERA dot.編集部
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