列に並んでいた20代の男性は、3歳の頃から清原被告のファンだという。自身も野球少年だったという男性は、清原被告の強打者ぶりに憧れ、小学校時代の作文には「将来、清原選手のようなプロ野球選手になりたい」と書いていたほどだった。

 清原被告の巨人在籍時代には、巨人のホームである後楽園の東京ドームでよく観戦したという。一方で、今日はファンとして複雑な思いがあった。

「いつも、清原選手の応援には丸ノ内線の後楽園駅で降りていたんです。でも、今日は後楽園を通り過ぎて霞ケ関で降りなければいけなくて……それが辛かったです」

 傍聴券を求める列には「清原世代」である40代男性を中心に、女性や若い男性の姿も見られ、プロ野球選手、タレントとして清原被告が幅広い層に人気があったことをうかがわせた。そしてそうしたファンの口から異口同音に聞かれたのは「今後は何かしらの形で野球に関わってほしい」という言葉だ。

 熱い思いを持つファンに見つめられる中、清原被告は何を語るのか。初公判は17日、13時30分に開廷する。(ライター・横田 泉)